名古屋のシャチ、鴨川へ 人工繁殖でお引っ越し

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人工繁殖のため名古屋から千葉県へ移った雌のシャチ「ラン」(鴨川シーワールド提供)
人工繁殖のため名古屋から千葉県へ移った雌のシャチ「ラン」(鴨川シーワールド提供)
名古屋にやって来た雄のシャチ「アース」(鴨川シーワールド提供)
名古屋にやって来た雄のシャチ「アース」(鴨川シーワールド提供)

 名古屋市の名古屋港水族館は9日、飼育するシャチ3頭のうち9歳の雌「ラン」を、人工繁殖のために鴨川市の鴨川シーワールドに移し、替わりに7歳の雄「アース」をシーワールドから借り受けたと発表した。

 同水族館などによると、ランが子どもを産める年齢に達したのに伴う繁殖目的の交換。国内で飼育するシャチ7頭は全て血がつながっており、自然交配では正常な個体が生まれない恐れがあるため、飼育技術の高いシーワールドで人工繁殖を実施する。

 9日、記者会見したシーワールドの荒井一利館長は「海外から精子提供を考えている。国内初の成功例を目指したい」と話した。

 ランの受け入れでシーワールドの水槽が手狭になるため、アースを名古屋に移すことになったという。輸送は7日から8日にかけ順次実施。約15トンの水を張った専用コンテナに、興奮を抑えるために薬剤を与えたシャチを入れ、8時間程度掛け、陸路で各施設に運んだ。