逆転信じ最後まで大声援 「お疲れさま」ねぎらいの拍手 甲子園初出場の専大松戸アルプス 第97回全国高校野球選手権大会

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逆転を信じて声援を送る専大松戸応援席=7日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場
逆転を信じて声援を送る専大松戸応援席=7日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場

 ようやくたどり着いた悲願の聖地で、記念すべき1勝はならなかった。7日に兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた第97回全国高校野球選手権1回戦で、初出場の本県代表・専大松戸高校は2−4で花巻東高校(岩手)に競り負けた。「ありがとう」「お疲れさま」。最後まで大きな声援を続けた三塁側アルプススタンドからは、甲子園に確かな足跡を刻んだナインに惜しみない拍手が送られた。

 専大松戸の生徒500人はバス14台で甲子園入り。付属中学の生徒らも含めて約900人が埋めたアルプスは、スクールカラーのグリーンに染まった。

 初めての出場に、市民らも駆け付け三塁側は最上段までびっしり。同校OBの柏市、会社員、山中健至さん(51)は「いつかは甲子園に行けるかなと思っていたが、今は信じられない思い」と目を輝かせた。序盤に失点する展開にも「県大会決勝でも逆転勝ちした。落ち着いていけば大丈夫だ」と逆転を信じた。

 そして3点を追う四回。相手の失策などで1点を返すと、なおもチャンスで河村佳祐選手が適時三塁打を放って1点差に。スコアボードに「2」がともると、「よっしゃー」「これからだ」と応援席は大歓声に沸き、熱は一層高まった。河村選手と3年間同じクラスの坂巻勇太さん(17)は「勝負所で打ってくれると思った。教室でも気さくで、授業もいつも真面目。文武両道ですごい」と笑った。

 五回に1点を失ったが、その後は2番手で登板した角谷幸輝投手が好投。父の幸伸さん(50)は「息子が甲子園のマウンドにいるのが不思議な気分」と話しながら「全力でよく投げている。このままゼロで抑えて」。

 だが、打線が七回以降毎回走者を出すも、後続がつながらず試合終了。泥だらけになり、がっくりとうなだれるナインに、アルプスからは「ありがとう」「お疲れさま」「胸を張れ」。新しい歴史を刻んだ選手たちをねぎらい、大きな拍手を送った。