介助中に患者大けが 2年後に死亡、県警捜査 傷害致死容疑も視野に 千葉市の病院

  • 0
  • LINEで送る

准看護師による入院患者への暴行があったとされる石郷岡病院=19日午後、千葉市中央区

 千葉市中央区の精神科病院「石郷岡病院」で2012年1月、いずれも60代の男性准看護師2人が介助していた当時30代の男性患者に大けがを負わせたとして、県警が傷害容疑で捜査していることが19日、捜査関係者への取材で分かった。男性は14年4月に死亡しており、県警は傷害致死容疑も視野に暴行と死亡との因果関係を慎重に調べる。

 遺族は13年2月、約2億円の損害賠償を病院側に求めて千葉地裁に提訴。訴状によると、男性は統合失調症で11年9月に入院。准看護師2人が12年1月、男性の下着を交換するなどの介助をした際、1人が体を押さえ、別の1人が頭を踏んだとしている。男性は首の骨が折れ、数日後には一時心肺停止となり、寝たきり状態が続いた末に14年4月に死亡した。

 事故防止のため病室に設置されているカメラには、准看護師が足で男性の頭を踏みつけるような様子や、膝で男性の腹部を押さえつけるような様子などが映っていた。

 石郷岡病院は男性が大けがをした後、准看護師2人に介助時の状況について聞き取り調査を実施。担当者は「准看護師が故意に男性の頭を踏んだのか分からない。足が当たってしまった可能性もある。男性にはある程度の拘束的な処置が必要だった」と説明した。

 同病院は今後、事故調査委員会などの設置を検討する。担当者は「病院内で事故が起きたことについては重く受け止めている。看護師にはあらためて患者との接し方について指導を行っていく」とする一方、「看護行為として不適切な部分があったかもしれないが、警察の捜査が進まなければ真相が分からない」とコメントした。