船内で爆発2人死亡 タンク内で溶接作業中 館山港

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事故のあった運搬船を調べる県警捜査員=22日午後0時41分、館山市沼の館山港

 22日午前9時45分ごろ、館山市沼の館山港に停泊中の土砂運搬船「光徳」から「船内で爆発があり、船の修理中だった作業員男性2人が倒れている」と119番通報があった。2人は間もなく死亡が確認された。館山署は現場の状況などから2人がガス爆発に巻き込まれたとみて、詳しい原因を調べている。

 同署によると、死亡したのはいずれも同市の造船会社「極洋船舶工業」社員、安西勝由さん(66)=同市佐野=と安西貴博さん(27)=同市波佐間。

 2人は甲板下にあるタンクに入り、古くなった油圧パイプの交換のため溶接作業を行っていたところ、突然爆発し火柱があがったという。同船を所有する同市内の海運会社から修理の依頼を受け、午前9時ごろから作業をしていた。

 岸壁から引き込んでいた溶接用のガスなどがタンクに充満して爆発した可能性があるという。同署は、2人が爆発に巻き込まれる前にガス中毒を起こしていた疑いも視野に詳しい死因を調べている。

 当時、船の周辺には2人の同僚男性1人と、船員3人もいたが、けがはなかった。同船は21日夜に館山港に到着し、22日朝から修理とともに土砂の陸揚げをしていた。

 近くで釣りをしていた埼玉県鴻巣市の会社員男性(38)は「来た時にはすでに船のまわりに人だかりができていた。ガス漏れのような臭いがあった。結構な事故だと聞いているので、びっくりした」と話した。