土地売却が正式成立 地権者男性からNAAに 共有墓地持ち分も

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 成田国際空港会社(NAA)は7日、成田空港用地内のB滑走路南側の土地2132平方メートルについて、地権者の石井恒司氏(67)からの売却契約が正式に成立し、NAAが取得したと発表した。同じ成田市東峰地区にある東峰墓地と野菜共同出荷場跡地に関する石井氏のそれぞれの共有持ち分も、併せてNAAが取得した。これで、石井氏が空港反対同盟熱田派世話人だった父親(故人)から相続するなどした空港用地内の土地の権利が、いずれもNAAに移ったことになる。

 NAAによると、7日に一連の所有権移転登記を行った。2132平方メートルの土地はB滑走路の進入灯に隣接し、2年前に堆肥場が撤去されて以降は更地だった。付近に別の地権者の土地があることなどから、活用方法は未定。空港用地内の未買収地は約3・1ヘクタールから約2・9ヘクタールに減った。

 東峰墓地はこれで、NAAの共有持ち分が「399分の381」となり、NAA以外に持ち分があるのは3人に減った。出荷場跡地は「15分の10」がNAAの共有持ち分となった。

 NAAの夏目誠社長は「石井さんには(石井氏の父親との)親子2代にわたり、空港問題でさまざまなご労苦をお掛けした。それゆえ、今般の石井さんのご決断に衷心より敬意を表するとともに深く感謝申し上げたい」との談話を出した。

 石井氏は7日の取材に「NAAが発表した事実が全て」と話した。空港用地に隣接する自宅周辺で営んでいる有機農業については今後も続けていくとした。