野島埼灯台の参観中止 許容濃度超える水銀検出 第3管区海保

 第3管区海上保安本部は13日、観光名所として人気の野島埼灯台(南房総市白浜町)内の参観を中止したと発表した。定期測定で灯台内の空気中から許容濃度を超える水銀が検出されたため。同保安本部は詳しい原因を調べている。健康被害の連絡はないという。

 同保安本部によると、昨年12月に実施した空気中水銀濃度測定で、日本産業衛生学会が定めた許容濃度の約2倍の水銀が検出された。同測定は年2回、外部の専門機関に委託して行っており、同年2月の測定では許容濃度内だった。同月から約9万8千人が参観していたが、体調不良などの報告はないとした。

 同灯台では光源を広げる約1トンのレンズをモーターで円滑に回転させるため、約16リットルの無機水銀を使用している。この水銀が蒸発して機械から漏れ出したとみられる。職員が今月13日に行った簡易測定では許容濃度以下だったが、同保安本部は原因が判明し安全が確認されるまで、同日から灯台内の見学を中止した。2010年にも同様の事態があり、レンズを回転させる機械の故障が原因だった。

 同保安本部の西潟厚志整備課長は「見学を楽しみにされていた方も多いのに、ご迷惑をかけて申し訳ない。原因究明に努めいち早い再開を目指す」とコメントした。

 房総半島最南端にある野島埼灯台は国の登録有形文化財で、地域のシンボルとして人気が高い。


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