湯川さん関係者に接触なし 2邦人殺害警告

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 過激派「イスラム国」とみられるグループに拘束された日本人2人。後藤さんの場合は最近まで妻に身代金を要求するメールが届いていたが、湯川さんの関係者にはそうした接触はなく、消息は昨年秋に途絶えたまま。20日に公開された殺害予告映像が「突然の安否情報」(政府関係者)だった。

 民間軍事会社の最高経営責任者(CEO)を自称する湯川さんは昨年7月、トルコから陸路でシリアに入り、イスラム戦線などの混成部隊に取材で同行中だった8月、北部アレッポ郊外でイスラム国との戦闘に巻き込まれ拘束されたとされる。

 消息らしいものと言えば、フリージャーナリスト、常岡浩介さん(45)が昨年9月に会ったイスラム国の司令官から聞いたとされる湯川さんについての発言が最後だった。

 「見せしめの死刑にはしない」「身代金は取らない」

 しかし実際には、殺害予告ビデオに人質として「登場」させられ、後藤さんとともに身代金計2億ドル(約235億円)の対象とされる。

 一方、昨年10月、シリアに取材で向かい連絡が取れなくなった後藤さん。翌月には妻にイスラム国関係者とみられる人物から拘束を知らせるメールが送られ、映像公開直前まで20億円を超える身代金を要求された。

 政府関係者は「グループがなぜ急に湯川さんについても身代金を要求しだしたのか。不思議だ」と首をかしげている。