いざ“師走決戦”へ 「必ず帰ってくる」 準備不足、国替えに嘆き節 【ちば衆院選】

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解散後、秘書に議員バッジを外してもらう椎木氏(左)=21日、衆院第1議員会館
解散後、秘書に議員バッジを外してもらう椎木氏(左)=21日、衆院第1議員会館
高校生にも積極的にチラシを配り、政治への関心を呼び掛ける男性前職=21日午後3時半ごろ、千葉市内のJR駅頭
高校生にも積極的にチラシを配り、政治への関心を呼び掛ける男性前職=21日午後3時半ごろ、千葉市内のJR駅頭
通行人に手を振る男性新人=21日午後、千葉市内のJR駅頭
通行人に手を振る男性新人=21日午後、千葉市内のJR駅頭

 安倍首相が21日、衆院を解散し、事実上の選挙戦に突入した。千葉県内選出の前職議員は再選を誓って国会を後に。立候補を予定する新人らは、さっそく街へと飛び出した。

 「必ずここに帰ってくる」。解散が正式に決まり、千葉県選出の若手前職らは、それぞれに決意を述べ、国会を後にした。

 当選1回の前職は「絶対負けられない選挙。死にものぐるいで戦ってくる。衆議院は常在戦場。全力でやるだけ」と意気込むが、急な解散による準備不足を「バタバタ」と表現し、「どう言ってもしょうがない。挑戦者の気持ちで頑張ります」と不安ものぞかせた。

 対して、当選2回の与党前職は「これまでの活動を評価してもらうだけ。あとは準備をどう進めるか。選挙は毎回ドタバタだよ」と新人をたしなめる余裕も。

 一方、千葉13区から大阪2区への国替えを命じられた維新の党前職の椎木保氏(47)は「本当につらい」と深いため息を漏らした。

 今回の選挙で注目される野党の選挙区調整。13区は椎木氏の他、自民党と民主党の前職がおり、共産党新人も立候補。そこで維新は、県内唯一の前職で県総支部代表の椎木氏に白羽の矢が立った。

 県総支部からは「代表を国替えなんて」と批判も噴出。椎木氏も「毎日、コツコツつじ立ちしてやっと名前と顔を覚えてもらったのに…。支援者も椎木さんの票を見たかったと言ってくれた。私も活動の結果を見たかった」と肩を落とす。

 ただ「大阪でもどこでも、当選して国のため応援してくれた人のため頑張る。千葉13区のことは忘れない」と思い直し、慣れ親しんだ議員バッジを外し、国会を後にした。

◆「ゼロからのスタート」

 解散が決まった約2時間後の午後3時半ごろ、早くも多くの買い物客が行き交う地元JR駅の駅頭に立ったのは千葉市内を選挙区とする前職男性。直接解散を報告し、「ゼロからのスタート」と支援を求めた。

 子どもから高齢者まで多くの市民と積極的に握手を交わし、チラシを配布。若者には「今の政治が人生に影響する。もっと政治に関心を持って」と訴えた。

 突然の解散を「何を問うのか甚だ疑問」と批判するが、「解散した以上、有権者の声にきちんと耳を傾けたい」と意欲的だ。

 チラシを受け取った会社員男性(32)は「街頭演説は候補者の人柄がよく分かる。積極的に話を聞き投票先を決める」と話した。

◆「現政権に今こそメス」

 「失政で追い詰められた現政権に、今こそメスを入れるべき」。

 午後5時ごろ、千葉市内の選挙区から立候補予定の新人男性はJR駅前で声を上げた。この日の朝も同じ場所に立ったという。突然の解散で、選挙準備に目の回るような忙しさ。「急な解散は、ゆがんだ現政権の延命措置にほかならない」と批判する。

 日々の活動で「自民も民主も第三極も総崩れの今、街を歩くと民意の受け皿になりつつある」と確かな手応えを感じているという。

 「選挙の争点は明白。増税、軍拡など時代遅れの政策を終わらせる絶好のチャンス」。市議ら集まった支持者ら数人と共に、みなぎる戦意をあらわにした。