鉄道、空の便が大混乱 強風、房総各地で猛威 市川市826世帯に避難指示 台風18号

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台風による欠航を知らせる航空会社のボード=6日午前、成田空港
台風に備え町中央公民館に自主避難した住民=6日午前、九十九里町

 千葉県内に6日上陸した台風18号は、予報通りの強い風雨で、週明け初日の県内各所で猛威を振るった。特に強風、突風による建物などの被害が多発。多数のけが人を出した。交通網は早朝から乱れ、通勤や帰宅時間帯にまで影響は及んだ。広い地域で避難指示・勧告が出て、避難所で眠れぬ夜を過ごす住民もいた。停電も多発した。

◆松戸、佐倉は避難勧告
 市川市では午前10時10分、崖崩れの恐れがあるとして中山、南大野など826世帯1432人に緊急度が高い避難指示が出され、一時、市内11カ所に計48人が避難。午前10時20分には松戸市全域(約22万世帯、49万人)、佐倉市全域にいずれも避難勧告が出た。

 九十九里町片貝の町中央公民館には5日午後3時に自主避難所が開設され、17世帯22人が公民館の和室で一夜を過ごした。同町粟生の女性(74)は「風雨が不安だったので(5日の)明るいうちに来た」と話した。6日午後1時半ごろまでに全員が帰宅した。

◆通勤時間を直撃
 鉄道や空の便など交通網は始発から乱れた。

 JR千葉支社によると、京葉線は朝から一部運休したほか、総武線快速と各駅停車も通常よりも本数を減らして運転するなど、東京方面への主要路線に影響が出た。また、成田、内房、外房、久留里、鹿島、東金、総武本線の各線でも運転の見合わせが相次ぎ、成田エクスプレスなど特急を含む上下384本が運休、約8万8600人に影響。夕方の帰宅ラッシュまで続いた。

 千葉市中央区のJR千葉駅ではモニターに表示される運行状況を確認したり、携帯電話で会社と連絡を取るサラリーマンらの姿が目立った。愛知県から出張で来葉した会社員、朝川純一さん(45)は「台風に備え予定を早め5日から千葉に入った。遅れはあるが、電車が動いていてよかった」とほっとした表情。

 成田空港は午後4時半までに発着計98便(国内線66便、国際線32便)が欠航し、午前中の国内線は軒並み運航ストップ。風雨の収まった午後から運航再開が進んだが、ダイヤの遅れは夕方以降も残った。

 音楽ライブ鑑賞で上京し、仕事のため6日中に大阪に戻りたいという18歳と19歳の女性2人組は「午前に搭乗予定だった格安航空会社便が欠航になった。午後の便は既に満席で、乗れるのは7日になると言われた」と困惑した表情だった。

 県内高速道路も影響が出た。NEXCO東日本によると、東京湾アクアラインの川崎浮島ジャンクション(JCT)-木更津金田は午前9時10分から午後1時35分まで上下で通行止めに。圏央道、館山自動車道でも夕方まで一部を含めて通行止めが続いた。