「被告人は無罪!」 児童が模擬裁判体験 千葉地裁

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模擬裁判の証人尋問で、審理を進める裁判官役の児童=千葉地裁
模擬裁判の証人尋問で、審理を進める裁判官役の児童=千葉地裁

 子どもたちに裁判所の仕組みと役割を理解してもらおうと、千葉地裁(原優所長)は夏休み恒例の「裁判を体験しよう! 教えて、裁判官!」を開催した。県内の小学4年生以上の児童と保護者約320人が参加。地裁で一番広い201号法廷を使用して模擬裁判などが行われた。

 模擬裁判は、現金200万円が奪われた銀行強盗事件を想定。児童がそれぞれ裁判官、検察官、弁護人を務め、実際の公判さながらに証人尋問や被告人質問を行った。裁判官役の児童が別室で評議した結果、「被告人は無罪」と判決を言い渡した。

 また、刑事事件を担当する野上幸久裁判官が講話し「裁判官は近寄りがたいイメージかもしれないが、実はおしゃべり好きな人が多い。裁判官になりたいという人がいたらうれしい」と親しみやすさをアピール。「容疑者が逮捕されたニュースを見たら、その後の裁判でどうなるかまで興味を持ち、傍聴してみて」と呼び掛けた。

 参加した我孫子市の小学6年生、若林幸広君(12)は「罪をどうやって裁くかを知れた。討論が好きなので、弁護士になりたい」と将来の夢を見つけて笑顔。模擬裁判で裁判官役になった船橋市の小学4年生、田中凱君(9)は「有罪か無罪かが難しかった。裁判官の気持ちが分かった」と責任の重さを感じていた。