初優勝に歓喜と涙 望洋、甲子園に早くも胸膨らむ 第96回全国高校野球選手権千葉大会 最終日

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校歌を歌い終え応援席に駆け寄るナインをたたえる東海大望洋応援席=26日午後、千葉市美浜区のQVCマリンフィールド
校歌を歌い終え応援席に駆け寄るナインをたたえる東海大望洋応援席=26日午後、千葉市美浜区のQVCマリンフィールド

 悲願の初優勝だ-。千葉市美浜区のQVCマリンフィールドで26日に行われた第96回全国高校野球選手権千葉大会決勝。最後の一球が右翼手のグラブに収まった瞬間、一塁側の東海大望洋スタンドは歓喜に包まれた。長年あと一歩で届かなかった夏の甲子園出場に、うれし涙を流す人も。「最高の夏」「甲子園でも頑張れ」。夢に見た“聖地”での応援に、早くも胸を膨らませた。

 自慢の豪打がさく裂し、大量リードで迎えた九回2死。最後の打者を抑えた瞬間、東海大望洋の大応援団は一斉に飛び上がり、抱き合って喜びを爆発させた。

 チームを引っ張り、この日は先制本塁打を放った木村幸樹主将の母、真由美さんは「息子の笑顔が見られてうれしい。甲子園に連れて行ってくれるなんて…」と涙。バトン部15人を束ねる3年生の大賀優里奈部長は「最高の夏。甲子園でもいつも通りの笑顔と大きな声で応援したい」と満面に笑みをたたえた。

 同校は過去3度、決勝に進みながらあと一歩で優勝を逃してきた。2001年の準優勝時に1年生だったOBの会社員、儀藤優さん(29)は毎年、後輩の応援に駆け付けており「あと一歩がなかなか行けなかった。やっとの思い」と念願の頂点に感慨深げ。相川敦志監督の息子で大学生の将人さん(18)も「悔しがる姿を何度も見てきた。本当にうれしい」と、胴上げで宙に舞う父を見つめた。

 10年に春の選抜大会で同校初の甲子園を経験したバッテリーの姿も。主将で捕手だった坂本拓弥さん(21)とエースを務めていた長友昭憲さん(21)は、夏はやはり県大会決勝で惜敗しており「自分たちの念願だった夏の甲子園でも頑張ってほしい」と声をそろえ、果たせなかった“聖地”での初勝利を託した。

◆本紙号外を配布
 試合後、圧勝した東海大望洋の初優勝を伝える千葉日報の号外4千部が球場の外で配られた=写真。号外には先制本塁打を放った東海大望洋の木村幸樹選手の写真や、両校の初戦からの戦歴が掲載されており、余韻に浸るファンが手を伸ばした。

 船橋市立前原小学校ソフトボール部員16人を引率して観戦した同校の小川大志教諭(25)は「この舞台に立つことを目標にしてもらいたい。いつかは教え子の応援に来たい」と話し、号外に目を凝らす児童を見つめていた。