貧困に苦しむ子ども支援へ 公益財団が千葉県内初の基金創設

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基金の趣旨を説明する志村事務局長=千葉市

 貧困に苦しむ子どもたちの支援を目指す千葉県内初の基金「困難を抱える子どもの今と未来を支える基金」の開設を記念した集会が、千葉市で開かれた。県内で子どもの支援に取り組む団体の代表らがリレートークを行い、子どもたちを取り巻く深刻な状況が明らかにされた。

 基金は、2000年に財界人やNPO幹部らが市民活動の支援のため組織した公益財団法人「ちばのWA地域づくり基金」(千葉市美浜区、理事長=関谷昇・千葉大法政経学部准教授)が開設。寄付型の募金で目標額は100万円。集まった浄財は来年3月をめどに、一人親家庭や虐待に遭う子どもを支援する県内の団体に助成する。

 同法人の志村はるみ事務局長によると、全国では子どもの6人に1人が貧困状態にあるという。「児童養護施設などに保護された子供たちが十分な常識を身に付けず社会に出ると、定職に就けないなど貧困の連鎖が起きる」と警鐘を鳴らし、「(基金では)既存の補助金の受給枠に当てはまらない子にお金が回る仕組みを作りたい」と話す。

 集会では、子どもの支援に取り組む県内団体の代表らがリレートークした。君津市で児童養護施設「はぐくみの杜君津」を運営する高橋克己施設長は「15歳ぐらいで家を出た子どもには保証人がおらず、家も金も借りられない」とし、生活のため子どもが性産業などの非正規労働に従事する現状を説明した。

 来場していた浦安市の畑山文恵さん(55)は「いろいろな立場の人が子どもの幸せを願って活動していることに心を打たれた。できる範囲でやることが大切だと感じた」と話した。

 同基金の問い合わせは同法人、電話043(270)4640。