カミツキガメ産卵前狙え 例年より1カ月早く 印旛沼漁協、捕獲作業を開始

 凶暴性と雑食性から生態系を破壊したり、農作物に被害を与えるため「特定外来生物」に指定されているカミツキガメの捕獲作業が、今年も佐倉市などの印旛沼や周辺河川で始まった。今年は産卵期前に捕獲するため、例年より1カ月早く着手。カメのほかに陸に埋められた卵も回収していく予定だ。作業はカメの活動時期に合わせ8月末まで続く。

 捕獲は、千葉県から委託を受けた印旛沼漁協が7年前から行っている。初日の15日は、印旛沼への流入河川である南部川と高崎川からわな70基を回収し、計12匹を捕獲した。

 わなは、サバの頭を入れた筒状の網で、周辺河川や用水路など今後330地点に設置する予定。過去の調査データを基に、生息しやすい地点を選び重点的に仕掛ける。

 昨年までは6月中旬に捕獲を開始していたが、すでに産卵を終えたカメが多いことが判明したため、今年は1カ月早めた。産卵前の捕獲を目指すほか、陸上に埋められた卵も探して回収していく。

 協力している生物多様性センター(千葉市)の担当者は「毎年捕獲してもなかなか減らない。さまざまな方法を試していきたい」と話している。

 カミツキガメは北米原産の大型淡水カメ。ペットとして流行したが、数年で大きく成長し、凶暴化することから、飼い主が河川や池に捨ててすみ着くようになった。カミツキガメは外来種被害防止法に基づき、飼育や運搬が規制される特定外来生物に指定。これまで県内では、年間約250~640匹が捕獲されている。


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