スマホの情報抜き取り恐喝 容疑の男2人を逮捕 千葉県警

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 スマートフォンからウイルスで個人情報を盗み取り、男性から現金を脅し取ったとして、県警サイバー犯罪対策課と鎌ケ谷署は18日、恐喝の疑いで福岡県太宰府市青山1、自営業の男(43)と札幌市中央区南三条西1、会社役員の男(45)を再逮捕した。男(43)は中国に拠点を置く詐欺グループの一員とみられ、同課はグループの解明を進める。

 2人の再逮捕容疑は仲間と共謀し、昨年12月18日、大阪府吹田市の会社員男性(29)のスマホに「あなたのアドレス帳のデータは全て抜き取った。あなたの動画を保存した。電話に出なかったら一斉送信します」とメールを送った上、電話で「買い取った方がいいよ。動画をばらまく」と脅し、翌19日、現金20万円を口座に振り込ませた疑い。現金は中国に送金されていた。

 同課によると、グループは出会い系サイトで女性を装って男性と知り合うと、無料通話アプリ「ライン」でやり取りする中で、スマホに登録したメールアドレスなどの個人情報を抜き取るウイルスを送信。さらに、テレビ電話で見せ合うことを持ちかけ、わいせつ行為の動画を入手していた。

 男(43)の供述などによると、グループは中国・吉林省のマンションに拠点を構え、日本人を標的に犯行。中国人が「ライン」を使い、唯一の日本人だった男(43)が電話での脅し役などを担当していた。男(45)はネットの闇サイトで雇われ、中国への送金などを行っていた。

 男(45)の口座には昨年12月~今年1月、22人から計約350万円の入金があった。男(45)は約500万円を中国に送金しており、同課は他にも振り込み口座があるとみて捜査。男(43)は福島市の男性(34)から同じ手口で20万円を脅し取ったとして恐喝などの容疑で、男(45)は携帯電話をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂などの容疑で、それぞれ3月に逮捕されていた。

 韓国や香港では似たような手口による被害が多発。国内でも千葉を含む11都道県の警察に約20件の被害相談があった。わいせつな動画をばらまかれたケースもあるという。