農地明け渡し控訴審始まる 成田空港用地めぐる訴訟

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 成田国際空港会社が、空港反対派の住民が耕作している空港用地内の土地明け渡しなどを求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が26日、東京高裁(貝阿弥誠裁判長)で開かれ、住民側は建物の撤去と土地の明け渡しを命じた一審千葉地裁判決を取り消すよう求めた。

 反対派住民の市東孝雄さん(63)は意見陳述で「農地は私にとって命そのもので、一審判決は絶対に受け入れられない」と訴えた。代理人弁護士も「営農を破壊する行為だ」と主張した。

 空港会社側は控訴棄却を求めた。判決の確定前に強制執行が可能な仮執行宣言は「緊急性がない」として求めなかった。

 一審判決によると、耕作地は2カ所の計約7284平方メートルで、市東さんが賃貸借契約により耕作している。いずれもB滑走路の誘導路脇にあり、うち1カ所は誘導路が「へ」の字に湾曲する一因になっている。

 一審判決は、県知事の許可があれば賃借人の同意を得ずに契約解除が認められるケースだと判断した。