原告「安心できる環境を」 千葉県は請求棄却求める 汚染焼却灰撤去訴訟

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 放射性物質に汚染された焼却灰が千葉県の手賀沼終末処理場(我孫子、印西両市)内の施設に一時保管されている問題で、施設は安全性を欠き健康を害する恐れがあるとして、両市の住民32人が県に焼却灰の撤去を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7日、地裁松戸支部(森一岳裁判長)で開かれた。県側は「建築基準法などに沿って保管しており安全」として請求棄却を求めた。

 弁論では、原告団事務局長で一時保管施設から約1・4キロ離れた場所に住む小林博三津さん(63)=我孫子市=が「1日も早く安心して暮らせる環境を取り戻したい」と意見陳述。施設を設置した県については、「反対する住民の声を無視している」と批判した。

 県は同処理場で、国の埋め立て基準を超えた1キログラム当たり8千ベクレル超の放射性セシウムを含む焼却灰を管理。施設は鉄骨造りのテント型倉庫で、原告側は「利根川の氾濫や強風で浸水、倒壊の恐れがあり、放射性物質が流出する危険性もある」などと主張している。

 県弁護士会松戸支部会館(松戸市)で記者会見した原告代理人の及川智志弁護士は「裁判官には実際に現地に足を運んでもらい、施設がいかに危険かを知った上で、焼却灰撤去の判断を早急に出してほしい」と述べた。

 同訴訟をめぐっては、我孫子市の住民13人が同支部に2次提訴しており、併合審理となる見通しという。