被災猫と飼い主結ぶ あす、初のふれあい譲渡会 「1匹でも多く安住の地を」 猫の館ME(浦安)

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被災猫の譲渡会で「幸せな生活を送れるような縁を結びたい」と意気込む岩佐かおりさん=浦安市堀江6の「猫の館ME」
福島県富岡町で行われたペットレスキュー。この時保護された猫は重度の腎不全を患っており、現在ボランティアの下で闘病中=2012年12月(提供写真)

 東京電力福島第1原発事故の避難区域で救助された「被災猫」と新たな飼い主を結び付ける活動を続けている施設「猫の館ME」(浦安市)が、22日の「猫の日」に合わせて初めての譲渡会を開く。会場でさまざまな性格の猫と触れ合えるほか、現地で活動したボランティアらが保護の経緯などを説明する。同施設の担当者は「猫と人が互いに幸せな生活を送れるような縁結びができれば」と思いを込める。

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 同施設は、以前から地域猫の飼い主探しを続けていたボランティアらが「猫と迎え入れる家族が出合える場所に」と願い、昨年7月に開設。落ち着いた雰囲気のラウンジでは1時間千円(平日)で猫と触れ合え、条件が合えば好みの猫を引き取ることができる。

 開設以来、21匹が同施設を巣立ち、現在は16匹が在籍している。このうち6匹は浦安近隣などで保護され、10匹は原発事故の避難区域からボランティアらが救助してきた猫だ。同区域で保護されながら今も“安住の地”がない猫は数多く、同施設でも入所待ちの状態が続いているという。

 被災猫を取り巻く状況に危機感を抱いた同施設の運営責任者の岩佐かおりさん(44)=浦安市=は、1匹でも多くの猫を飼い主と結び合わせようと、初めての譲渡会を企画。当日はショップスペースを開放し、多くの人が猫と触れ合える場を提供する。

 譲渡会には被災地で保護され、ボランティアらの下で生活している約20匹が参加予定。しっかり者や恥ずかしがり屋、甘えん坊…。会場ではさまざまな性格の愛らしい猫が出迎えてくれる。

 飼い主になるには家族全員の同意を得るなど一定の条件もある。岩佐さんは「命が懸かっている。不幸の連鎖を生まないためにも、条件は厳しくしないと」。東日本大震災から間もなく3年が経過しようとする中、譲渡会をきっかけに「あらためて被災の厳しい現実に思いをはせてもらえれば」とも願っている。

◆被災猫の譲渡会
日時:2月22日午後1~4時
会場:浦安市堀江6の9の1 Rita新浦安2階「キャットラウンジ猫の館ME」
料金:無料
問い合わせ:電話047(720)2222