PM2.5 「なぜ千葉で…」 高数値に県も当惑

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リアルタイムの数値を表示するPM2.5測定装置の液晶画面(右側)。4日に高い数値を計測した郡本測定局の数値は8.3マイクログラムまで低下していた=5日午後、市原市北国分寺台

 「なぜ千葉で…」。微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が国の暫定指針を超える恐れがあるとして県が4日首都圏で初めて出した注意喚起をめぐり、関係者や地元に当惑が広がっている。中国での大量発生が問題になったPM2・5。中国から近い九州などでは過去に発令されたこともあるが、遠い千葉で、しかも市原市周辺でなぜ濃度が急に上昇したのか。県幹部は「原因は分からない」と首をひねるばかりだ。

 PM2・5は直径2・5マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリの千分の1)以下の非常に小さな粒子で、工場のばい煙や車の排ガス、喫煙などから発生すると言われている。肺の奥まで入りやすく、ぜんそくなどの呼吸器系疾患や肺がんになるリスクが高まると懸念されている。中国の深刻な大気汚染の原因物質とされる。

 県大気保全課によると、県が測定を始めたのは2011年4月から。今年2月に設定された国の暫定基準に照らすと、4日を除き過去に4回、1日の平均濃度が同基準を超えたことがあるという。4日は市原市内の測定局3カ所だけで、県が3月に定めた注意喚起の基準を超過する毎時1立方メートル当たり127~88マイクログラムの数値を記録。周辺の測定局の数値も高い水準だった。

 発生のメカニズムとして大気中での化学反応なども指摘されているが、同課は「分からないことが多く、国で研究が進んでいる。4日に濃度が上がった原因は分からない」と述べるにとどまっている。