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「今さら」住民冷ややか 被災地区に政府調査団 生活再建 支援求める 野田竜巻被害

 野田市を襲った竜巻被害で、政府の調査団が4日、同市内の被災地に入った。建物などの被害状況をつぶさに見て回ったが、被災した住民らは「今さら来ても」と冷めた反応。被災から3日目、残暑に時折雨が降る不安定な天候も重なって心身ともに疲労がピークに達する中、住民は調査団を横目に黙々とがれきの撤去作業を進めた。

 調査団が訪れたのは谷津地区と岩名地区。両地区とも被害の大きかった地区で、全壊したままの建物や、瓦が飛ばされた屋根をブルーシートで覆っただけの住宅が目立つ。

 「ひどい」。竜巻被害の深い爪痕を目の当たりにして、調査団長の亀岡偉民大臣政務官は口を開いた。両地区は多数の建物で屋根が壊れるなどの被害が出ており、調査団に同行した森田健作知事は「被災地支援のために国の力を貸してほしい」と繰り返し強調。根本崇市長は「川一本挟んだだけで、埼玉県と扱いが違うのは違和感がある。国と県はできることを実行してほしい」と要望した。

 一方、木くずやがれきの処理は一段落している。根本市長は視察後、「後片付けが済んだ現場を見ても、実際の被災状況は分からない」と国の対応の遅れを批判した。調査団を迎えた住民の視線も冷ややか。岩名地区の住民の一人は「国の人が20人ぐらいで来ていた。今さら来ても遅い」と声を荒げた。

◆市、295棟の被害確認
 野田市を襲った竜巻被害で、同市は4日、岩名や谷津、吉春などの5地区で住宅など建物295棟の被害を確認したと発表した。飛来物で壁に傷が付いたなどの軽微な被害も含むという。


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