元市長の専決、二審も違法 補助金支出で東京高裁 北総鉄道運賃問題

  • LINEで送る

判決後、記者会見する原告ら=29日、東京・霞が関の司法記者クラブ
判決後、記者会見する原告ら=29日、東京・霞が関の司法記者クラブ

 北総鉄道の運賃値下げをめぐり、補助金支出を決定した白井市の横山久雅子元市長の専決処分の違法性などが争われた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であり、斎藤隆裁判長は専決処分の違法性を認めた一審千葉地裁判決を支持、同市の控訴を棄却した。

 斎藤裁判長は判決で、専決処分が認められるケースについて「天変地異などの何らかの事情で議会の議決を得ることが不可能か困難な場合」と指摘し、議事の混乱による会期満了に乗じた専決処分は「著しく相当性を欠く判断で違法」と判示した。

 一審判決などによると、横山元市長は2010年10月、北総鉄道の運賃値下げをめぐる補助金として、約2360万円を支出する補正予算を専決処分した。支出を含む予算案は同年の3、6月議会で否決されていた。

 地裁は今年3月、横山元市長が9月議会終了後の臨時議会招集の要求に応じずにあえて専決処分したと指摘。横山元市長に約2360万円を請求するよう同市に命じた。

 原告団は同日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、代理人の重隆憲弁護士は「地方自治法の趣旨にのっとった正しい判断で、専決処分の要件に関して先例となる良い判決をいただいた」と評価した。