無線ヘリと接触 男性死亡 君津

 18日午前8時35分ごろ、君津市大戸見の市道で、農薬散布用の無線操縦ヘリコプターを操作していた農業、尾坂芳郎さん(60)=富津市豊岡=が高度を下げてきたヘリと接触、頭を切って死亡した。君津署は詳しい原因を調べている。

 同署などによると、尾坂さんは農業関連団体を通して水田への農薬散布を依頼され、娘(34)と午前8時半から作業を開始。ヘリを浮上させた直後、近くの電線を避けようとヘリの高度を下げ、尾坂さんも移動しようとしたところで事故が起きた。ヘリの回転翼(直径約3メートル)が頭にぶつかったらしい。ヘリは農薬の散布を始める前だった。現場には水田の所有者ら4人も立ち会っていた。

 同日は早朝に別の場所で散布を終えており、その際、ヘリに不具合はなかったという。尾坂さんは7~8年の操縦経験があり、5年前にヘリを購入、今年3月に整備したばかりだった。


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