機転利かせ振り込め被害防ぐ 通報の市民に感謝状 千葉南署

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機転の利いた行動で振り込め詐欺被害を防止、容疑者摘発にも貢献したとして感謝状を贈られる鹿野さん=5日午前、千葉南署
機転の利いた行動で振り込め詐欺被害を防止、容疑者摘発にも貢献したとして感謝状を贈られる鹿野さん=5日午前、千葉南署

 お手柄市民に感謝状-。千葉南署(南昇署長)は5日、機転を利かした通報で振り込め詐欺の被害を防ぎ容疑者逮捕にも貢献した千葉市緑区の無職、鹿野さん(70)に署長感謝状を贈った。聞こえてきた不審な会話に、すぐにピンときたという鹿野さん。同署によると、市民の通報が振り込め詐欺事件の犯人摘発につながったケースは県内で初めて。

 鹿野さんは3月15日午後、JR土気駅前で、同区の無職女性(71)と男(29)がやり取りをしているのを目撃した。もしやと思った鹿野さんは「花壇を見るふりをして近づいたら会話が耳に入った」。女性が携帯電話に「風邪をひいたのか」と問い掛けたり、聞き取りづらそうにしている様子に、振り込め詐欺を確信。近くの同署土気駅前交番に通報した。

 同署によると、女性は息子を装った電話で「400万円が必要になった」と要求されており、鹿野さんが目撃したのは男に現金を渡そうとするまさにその瞬間。男は同署員に詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された。

 南署長は「不審な会話を耳にして、すぐに通報してくれた」と鹿野さんの判断力と行動力に感謝しきり。「被害防止には市民の高い防犯意識が欠かせない。今後も市民への啓発に努めたい」と話した。