友好イベント訪問見送り 「深刻」飲食店の悲鳴も 反日デモ県内に影響

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 尖閣諸島の国有化に反対するデモが中国で続いていることを受け、県内でも影響が出始めている。市川市は中国で行われる友好イベントへの訪問団派遣を見送り、中国への修学旅行の実施を検討する私立高校も。中国人客が多く訪れる飲食店からは相次ぐキャンセルに悲鳴が上がっている。

 市川市は友好都市の四川省・楽山市で11月に予定されていたイベントへの訪問団派遣の中止を決めた。同イベントは、日中友好の懸け橋となった中国人政治家で文人の郭沫若(かくまつじゃく)の生誕120周年記念行事。楽山市側の招待を受け、市川市は郭の生誕日11月16日に合わせて、3~4日間の日程で訪問団を送る予定だった。

 市川市国際交流課は「訪問団員の安全を完全に確保することが困難。楽山市とは文化的な交流が目的だが、政治的理由で訪中を中止しなければならないのは残念」とコメント。

 成田市並木町の焼き肉店は客の7割が中国人観光客という。今月末から国慶節(中国の建国記念日)の大型連休が始まり、同店にとって旧正月に次ぐ書き入れ時だが、今年は状況が一変。今月中旬から予約取り消しが相次ぎ、結局、中国人観光客の予約がすべてキャンセルに。詫摩靖仁店長は「売り上げへの影響は深刻」と危機感をあらわにする。