成田空港の免税店「ねぶた電飾」でお出迎え コロナ対策で店舗拡大、「ピンチをチャンスに」と無病息災願う

無病息災を願うねぶたの電飾が設置された免税店=成田空港
無病息災を願うねぶたの電飾が設置された免税店=成田空港
日本らしさを前面に押し出した店舗内
日本らしさを前面に押し出した店舗内
葛飾北斎の浮世絵を現代風にアレンジした壁
葛飾北斎の浮世絵を現代風にアレンジした壁

 成田空港第2ターミナルの国際線出発エリアの免税店が、リニューアルオープンした。新型コロナ対策のため店舗面積を1・7倍に拡大し、無病息災を願うねぶたの電飾が来店者を出迎える。オミクロン株の急拡大による新規入国の禁止措置が取られる厳しい状況だが、担当者は「将来は絶対にお客さまが戻る。店の魅力を上げてピンチをチャンスにしたい」と意気込む。

 日本の伝統工芸品や食品、アニメグッズなどを豊富にそろえ、外国人観光客らの人気を集める同店。今でこそ新型コロナの影響で痛手を負うが、2014年度に669億円だった成田国際空港会社(NAA)のリテール事業の営業収益を19年度に946億円へ押し上げた柱の一つだった。

 17年に同店の刷新を計画。工事が始まった頃にはコロナが広まっていたが、収束後のインバウンド増加を見据えた。733平方メートルの店舗面積を1288平方メートルに拡張し、レジも13台から17台に増やすなど密集防止策も万全にした。

 外国人観光客に出国直前にも日本らしさを感じてもらうため、空間演出にもこだわった。音に合わせてまばゆく光る巨大なねぶたを天井に設置。近くの通路には、葛飾北斎の浮世絵を現代風にアレンジした60メートルの壁も整備した。出国手続きを円滑化させる「ファストトラベル」が浸透し、増えた空き時間を活用してもらう空港づくりの一翼を担う。

 11月には水際対策が緩和された矢先に、一転して新規入国が禁止された。限られた便が出る時間帯以外、出国エリアは閑散としている。ただ、同店の横田智也チーフマネジャーは「入国が規制されたタイミングだがネガティブに捉えていない。将来に向けて魅力を高める準備期間にしたい」と話している。


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