海底から次々浮上 連日回収「きりがない」 大原漁港・大量のイワシ死骸

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

海底から浮上したカタクチイワシの死骸をたも網ですくい上げる漁業者ら=5日、いすみ市の大原漁港
イワシの埋設が始まった埋め立て地

 カタクチイワシの大群が3日夕に流入したいすみ市の大原漁港で5日、新たに船着き場の海底から浮き上がり海面を雪のように覆い尽くした死骸の回収作業が行われた。4日にも船ひき場に打ち上げられた100トンほどの死骸を撤去しており、漁業者は前代未聞の事態に「きりがない」とため息を漏らした。

 現場は大原漁港の最奥部で、長さ約100メートル、幅約50メートルの海面に白い腹を見せたイワシの死骸が密集。腐臭が漂った。この日、朝方以降に深さ約5メートルの海底から次々と浮かび上がってきたという。

 夷隅東部漁協の組合員ら約100人がたも網を主体にショベルカー1台を加え死骸をすくい上げたが、同漁協の日高郁夫・小型船組合長(63)は「昨日より多い。すくった先から湧いてくる。見た目がなかなか減らない」と悲鳴。

 午前中に数十トン規模を回収したものの、まだ相当量が海面にあり、海底にも残っているとみられている。死骸の量は前日と合わせ全体では200トン以上に上りそうな見通しという。6日も回収作業をする予定。

 関係者が「今まで見たことがない」と驚く大原漁港へのイワシの大量流入。原因について、勝浦市の県立中央博物館分館海の博物館で魚類が専門の川瀬裕司主任上席研究員(46)は「はっきりとは分からないが、カタクチイワシより大きい魚類に追われて迷い込んだのでは」と指摘する。




ロード中 関連記事を取得中...