ブレーク前夜のジャガーさん秘話 ぶっつけ本番で「千葉日報ニュースβ」キャスターに ”不老不死”ぶりをスタッフが回顧 【急上昇ニュースのウラ】

 「千葉日報ニュースβ」でキャスターを務めるジャガーさん

 「ジャガー星」出身を自称する千葉のご当地ミュージシャン、JAGUAR(ジャガー)さんの所属事務所が「ジャガーさんがジャガー星に帰還した」と発表したのは今月4日。県民が誇る「千葉の英雄」の突然の発表とあって、ネット上には驚きの声があふれました。

 近年、千葉出身のマツコ・デラックスさんが出演する日本テレビ系深夜番組「月曜から夜ふかし」でも取り上げられ、知名度は全国区となりましたが、実はその「ブレーク前夜」とも言える時期、千葉日報社はジャガーさんへの”接触”に成功、キャスターとしてネットニュース番組に出演してもらっていました。その頃のジャガーさんはどんな感じだったのでしょう?担当したスタッフが当時の「秘話」を語りました。(デジタル編集部)

◆”伝説”同士のぶつかり合い
 千葉日報ニュースβ

 ジャガーさんがキャスターを務めたのは、千葉日報がYouTubeで2014年6月から不定期で配信を始めたネットニュース番組「千葉日報ニュースβ(ベータ)」の同年8月配信分。同番組は、1971年から2003年まで千葉テレビで毎日放送されていたニュース番組「千葉日報ニュース」を現代に復活させよう、という企画でした。

 ちなみに「千葉日報ニュース」とは、おどろおどろしいオープニング曲やモノクロ写真の多用などで、一部のマニアから絶大な人気を誇った”伝説の番組”です。

 そして、ジャガーさんと言えば、1985年から千葉テレビの放送枠を個人で買い取り、自身が出演する音楽番組「ハロー・ジャガー」を放映して県民から注目の的に。ある意味、千葉の”伝説”同士がぶつかり合う形となりました。

 「千葉日報ニュースβ」でキャスターを務めるジャガーさん

 収録場所はジャガーさんが”生息”する市川市本八幡の「ジャガースタジオ」。ジャガーさんは、線路にカメが挟まり外房線が運休した”珍事”など、千葉ならではのローカルニュース3本を、独特の優しげなハスキーボイスで読み上げました。

 高校野球の話題では、地元・市川の国分高校の快進撃に思わず「イェイ!」と歓喜の声を漏らす場面も。

 最後は自身が作詞・作曲した「ファイト!ファイト!ちば!」を披露。富津の潮干狩りや鹿野山、鋸山…と、県内各地の魅力がいっぱい詰まった昭和ムード歌謡を彷彿とさせる自身の代表曲を、心を込めて歌い上げました。

◆宇宙船、ド派手衣装…当時から

 当時の収録現場はどのような感じだったのでしょうか?担当したスタッフのI(47歳男性)とM(38歳男性)に話を聞きました。

 「市川市本八幡の自宅兼スタジオを訪れると、中に巨大なモニターがたくさん並んでいたのがとにかく印象深かったです。さまざまな機材や照明もあり、宇宙船のブリッジ(指令室)を彷彿とさせるデザインでした」(M)

 宇宙船を完全に模したスタジオで、金色の長髪に顔は白塗り、ド派手な衣装でスタッフの眼前に現れたジャガーさん。全国区となる前から、「ジャガー星から宇宙船でやって来たジャガー星人」という”設定”をきっちりと固めていたようです。

 多くのモニターや機材で囲まれた「宇宙船」のようなスタジオ

 「また、スタジオにしては結構広い。20人くらい収容できそうで、ライブハウスにもなりそうな感じ」(M)ということで、洋服直し店の経営などの”本業の傍ら、音楽活動にも並々ならぬ情熱を注いでいたことをうかがわせます。

◆”ジャガー節”でパッと読み上げ

 キャスターぶりはどうだったのでしょうか?

 「前もって原稿に目を通すようにと事前に送っていましたが、全く読んでいなかったようです(笑)。でも、いざ収録となると、こなれた様子でキャスター業を務めていただけました。基本的に『千葉日報ニュースβ』はキャスターが初体験、という方ばかりですので、たどたどしくなってしまうことが多いのですが、ジャガーさんは独特の”ジャガー節”でニュース3本をパッと読んでくれました」(I)

 ぶっつけ本番にもかかわらず、歴代キャスターの中でもニュースの読み上げは上手だったとのこと。千葉テレビの番組も自身で作っていましたし、番組収録には慣れていたのかもしれません

 ちなみに、ジャガーさんは2016年5月の「千葉日報ニュースβ」に2度目の出演も果たし、「開局45周年の千葉テレビの応援団長就任」などのニュースを読み上げました。「月曜から夜ふかし」でのブレーク後とあって、さらにこなれた感じが漂います。

 2016年5月の「千葉日報ニュースβ」は2回目の出演とあって、さらにこなれた様子

 話は戻り、収録時の人柄はどんな感じ?

 「身振り手振りをいろいろしてくれたりと、サービス精神は旺盛でした。気さくな性格で、『お、これするの?』とお願いしたことを快くやってくれたり、ニュースのときも『これ、読めばいいんだよね?』というふうに、とてもフランクな感じ。まあ、『やっぱり前もって原稿読んでなかったか』と内心ではツッコんでましたが(笑)。そういうところも含めて、ジャガーさんらしさなのかもしれません」(M)

◆「今も元気でやってるに違いない」

 放送枠を個人で買い取るなどの「規格外」の行動力だけでなく、優しい人柄でも親しまれたジャガーさん。千葉を深く愛してくれていただけに、県民として「星への帰還」は寂しい限りです。

 千葉県出身のスタッフIは、最後にこう語りました。

 「中学や高校時代にリアルタイムで千葉テレビの番組でジャガーさんを見ていましたが、大人になって本物を直接見たとき、ほとんど当時のままの変わらぬ姿であったことが忘れられません。ある意味、『不老不死』だなと。そんな不死身のジャガーさんですから、今もジャガー星で元気でやっているに違いありません」


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