ソースラーメンに熱視線 船橋のご当地グルメ 人気5店が限定提供

プロジェクトに参加した「麺屋あらき竈の番人」のソースラーメン。「定着させたい」と荒木店長
プロジェクトに参加した「麺屋あらき竈の番人」のソースラーメン。「定着させたい」と荒木店長
伝統の味を守り続ける「大輦」。焼きそば風の盛り付けで、ハムカツがトッピングできる
伝統の味を守り続ける「大輦」。焼きそば風の盛り付けで、ハムカツがトッピングできる

 知る人ぞ知るご当地グルメ「船橋ソースラーメン」に注目が集まっている。戦後船橋市で誕生し、市内数店舗でのみ提供され続ける一品。この独自のラーメン文化を継承し盛り上げようと、JR船橋駅周辺の人気ラーメン店5店舗が、それぞれ独自のソースラーメンを提供する期間限定プロジェクトを展開している。

 「船橋ソースラーメンプロジェクト」をプロデュースした千葉市在住のラーメン評論家、山路力也(44)さんらによると、ソースラーメンは戦後、船橋駅近くの食堂「花蝶」(閉店)が考案したとされる。メジャー化こそしてこなかったが、近隣の店でもメニューに取り入れられ、今でも根強い人気がある。

 創業45年の中華料理店「大輦」(本町4)もその一つ。現場を退いた経営者の斉藤博さん(64)の味を引き継ぐ長男の誠さん(33)は「50歳以上の地元の人たちは昔から食べていて、うちでも好きな人はソースラーメンしか注文しない。30~40代の人はよく知らないのでは」と語る。

 同店では中華スープにソースだれを合わせ、盛りつけは青のりと紅ショウガで焼きそば風。誠さんは「汁が多めの焼きそばが始まりと聞いたことがある。調理は難しく、バランスが大事」と伝統の味を説明した。

◆第4の調味料

 約10年前に初めて食べたという山路さんは「味は変化球ではなく普通においしい。しょうゆ、みそ、塩に続き“第4の調味料”としてソースがあってもおかしくない」と魅せられている。

 山路さんは「船橋市民でも知らない人が多い“幻のラーメン”を、もっと多くの人に知ってもらいたい」と、昨年市内の人気店に声を掛け、プロジェクトの準備を進めてきた。

 今回独自のソースラーメンを開発したのは▽拉麺阿修羅(湊町2)▽麺屋あらき竈の番人(本町2)▽戯拉戯拉(本町4)▽ラーメンBAR963(本町2)▽三代目らーめん処まるは極(本町1)-の船橋駅周辺5店舗。八千代市の「千葉ラーメン拉通ra2」も応援参加している。

 「麺屋あらき-」の荒木康勝店長は「絶対にソース好きはいる。参加店ごとに味が違うので、食べ比べてみてほしい」とアピール。また、「これを機にまちが活性化すれば」とも期待する。

◆夏に本格化

 プロジェクトは6月末でいったん終了。さらなる参加店を募りながら夏に本格的に再開する予定だ。山路さんは「長期的に考えており、船橋のどのラーメン店にもソースラーメンがあるというのがゴール」と意欲を燃やす。一方、“レジェンド”と位置付けられる「大輦」の斉藤誠さんは「プロジェクトがきっかけでうちに食べに来る人もいる。盛り上がるのは良いことですね」と新たな動きを歓迎している。

 船橋ソースラーメンプロジェクトのFacebookページはhttps://www.facebook.com/FunabashiSauceRaumen


  • LINEで送る