駅ホームに境界線も!? 津田沼の「市境」に興味津々 商店会が親子向け企画 船橋・習志野

「あなたは何市で電車を待つ?」。JR東日本が地元商店会の企画に協力し、津田沼駅ホームに施した船橋市と習志野市の境界線案内
「あなたは何市で電車を待つ?」。JR東日本が地元商店会の企画に協力し、津田沼駅ホームに施した船橋市と習志野市の境界線案内

 JR津田沼駅周辺を横切る船橋市と習志野市の「市境」に詳しくなることで、街の歴史にも興味を持ってもらおうと、同駅北口の船橋市前原商店会が、地元の親子向けのフォトラリーを企画した。近所の市境6カ所に立ち寄り、スマートフォンをかざずと、その場所の昔の写真を見て解説を聞ける。コロナ禍で開催できない夏祭りに代えて31日まで実施中。今回の企画をきっかけに、JR津田沼駅ホームには斜めに横切る市境の表示が登場した。

 同駅周辺の市境の存在は今年4月、コロナまん延防止等重点措置が始まった際、船橋市に適用された一方で習志野市は未適用だったため、改めて浮き彫りになった。1本の道や1軒の建物を隔てて飲食店への行政対応が異なる「津田沼問題」として注目を集めた。

 前原商店会によると、市境は主に北口側にあるが、地元でも詳しい場所を知らない人がおり、客とも頻繁に話題に上った。そこで「市境の街」という特徴を再認識。コロナ禍で夏休みの遠出は難しい子どもたちが身近な場所で取り組める思い出づくりや自由研究に生かせると考えた。地元関係者の協力を得て、街中の市境を示す6カ所(駅北口側4カ所、改札外1カ所、南口側1カ所)に、専用のQRコードを読み込めるチェックポイントを用意した。

 スマホをかざすと、その場所の昔懐かしい写真やゆかりの人の解説がセットになった約3分間の動画が流れ、最後に1文字を表示。6カ所で1文字ずつ集めればキーワードが完成する。

 これを手に船橋市郷土資料館(感染防止対策を取って開館)で関連展示を見ると「津田沼マスター」として記念品がもらえる仕組み。同商店会の店でも割引やサービスが受けられる。

 チェックポイントのヒントを示すチラシは、夏休み前に地元の小学校や幼稚園・保育園に配布。同駅改札付近や店にも用意した。保護者との散歩や駅近くへの立ち寄り時に気軽に参加してもらう想定だ。

 約70の店舗・事業所で構成する同商店会の大塚智明会長(47)は「写真や資料集めを含めて、たくさんの関係者が協力してくれた。子どもたちには思い出、大人にも懐かしい気持ちを残せたら」と話した。

 同駅前のにぎわいをけん引した津田沼パルコの閉店が1年半後に迫る中、「市境の街・津田沼」のPRはコロナ禍収束後の集客資源になる可能性も秘める。


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