「価値あると認められた」 町づくりへの期待も 「佐原の町並み」1600万円支援

  • LINEで送る

東日本大震災で損壊し、修理が進む建物を見る「小野川と佐原の町並みを考える会」の関係者ら=4月、香取市佐原イ
東日本大震災で損壊し、修理が進む建物を見る「小野川と佐原の町並みを考える会」の関係者ら=4月、香取市佐原イ

 東日本大震災で大きな被害を受けた「佐原の町並み」保存のため、約1600万円を支援するという米国のワールド・モニュメント財団(本部ニューヨーク)の発表を受け、香取市のNPO法人「小野川と佐原の町並みを考える会」の高橋賢一理事長(67)は「佐原の価値が世界的にも認められたことは住民にとっても大きなこと。今後の町づくり活動につながればいい」と期待感を口にした。

 同NPOによると、震災直後、被災した県有形文化財の修復費は、3分の1が所有者の負担だったため(現在は20分の1まで軽減)、「このままでは建物を取り壊してしまう所有者も出てくる。何とか町並みを残すためにも、その中心になっている7人が所有する県文化財の建物を守る方法はないか」(高橋理事長)と、昨年4月に同財団に打診。同6月には要望のため書類を提出したという。

 その後、昨年10月に同財団が現地を視察。存続が危ぶまれる危機遺産として、同月に佐原の町並みをリストに選定していた。同財団の稲垣光彦日本代表(63)は「佐原は、行政と住民らが一緒になった地域社会の中で文化財や文化遺産を守ろうとしている。今回の支援が地域の励みになってもらえたら」と語った。