鋸山観光、コロナ対応へ 市民団体がモニターツアー

房州石の石切場跡を説明する鈴木館長(右)=鋸山
房州石の石切場跡を説明する鈴木館長(右)=鋸山

 新型コロナウイルス収束後の鋸山の観光客誘致を見据え、富津市の市民団体で構成する「鋸山復興プロジェクト」は、関係者や大学生が参加するモニターツアーを開いた。案内にはイヤホンガイドや動画などを利用して感染防止対策を徹底。安心して“房総の名山”を満喫できるスタイルを提案した。

 モニターツアーは「Re design海と石と芸術のまち『鋸山・金谷』」がテーマ。近未来の旅行コンテンツを創出し、全国に鋸山の魅力を発信していくのが狙いだ。

 新型コロナ対策として、密集や密接、飛まつを避けるために解説にはイヤホンガイドを使用。ガイドマップ上のQRコードをスマホで読み込むと、動画のコンテンツで山の見どころを紹介する仕組みも実験した。足腰の弱い登山者向けの歩行支援ロボットも試した。

 参加者は鋸山資料館でかつて産出していた房州石の歴史を学んだ後、日本寺の地獄のぞきへ。石切場跡や鋸山山頂、切り出した石を運んでいた車力道を巡った。要所では同行した同館の鈴木裕士館長による解説があり、参加者は熱心に耳を傾けていた。

 ツアーに参加した大学3年、越膳ひかるさん(21)は「鋸山と房州石採掘の歴史を実際に歩くことで理解できた。将来は観光の仕事に就きたいので、魅力を自分の考えで発信できるようになりたい」と話した。

 モニターツアーは、千葉銀行や近畿日本ツーリストなどが協力した。


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