八犬伝で地域愛感じて 館山芸術大使・井上さんデザイン ラッピングバス運行

「南総里見八犬伝」をモチーフに井上さん(左)が手掛けたラッピングバス=館山市
「南総里見八犬伝」をモチーフに井上さん(左)が手掛けたラッピングバス=館山市

 JRバス関東館山支店は、館山市観光協会と協力し、館山芸術大使で画家の井上文太さんがデザインしたラッピングバスの運行を始めた。同市ゆかりの長編小説「南総里見八犬伝」をモチーフにしたキャラクターや館山の海の生き物を繊細なタッチで表現。井上さんは「地域愛や歴史の楽しさにつながれば」と話す。

 同市在住の井上さんは、1998年に画家として活動を始め、大相撲の元大関把瑠都の優勝化粧まわしのデザインや妙光寺(京都市)の障壁画を手掛けるなど多分野で活躍。昨年1月から同大使を務め、市広報紙に同小説を題材にした「令和八犬伝」の絵を提供している。

 台風被害や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中、アートで地域を盛り上げようと企画。東京-館山間を結ぶ高速バス「房総なのはな号」に、館山市の観光名所として知られる陸続きの無人島「沖ノ島」の竜宮城をイメージしたラッピングを施した。

 「伏姫ふせ子」や「八房」など、「令和八犬伝」に登場する個性的なキャラクターも描かれ、井上さんは「コロナ禍の中、地域と密着しながら作りあげた。八犬伝の絵を通して、地域愛や歴史の楽しさにつながれば」と述べた。


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