【コロナ自宅療養患者 深刻】急増1カ月で14倍 血中酸素測定器の貸与拡大 先月80個→今月500個 千葉市

容体を数値化するパルスオキシメーター。下の数字が血中の酸素飽和度を示す
容体を数値化するパルスオキシメーター。下の数字が血中の酸素飽和度を示す

 新型コロナウイルスの感染患者急増で千葉市内でも病床がひっ迫し、自宅療養患者が1カ月前から14倍近くにまで膨れ上がっている。市はこうした患者の急な症状悪化に迅速に対応するため、血中の酸素飽和度を測り容体を可視化する測定器「パルスオキシメーター」を貸し出しており、台数も急ピッチで増やしている。

 市医療政策課によると、市保健所が管轄する患者のうち入院が75人、ホテル療養が29人(21日現在)。対してホテル療養と入院の調整中を含む850人(同)が自宅療養となっている。昨年12月22日現在は61人で、年末から年明けにかけて約14倍に増えた。

 自宅療養患者を巡っては、療養中に容体が急変し死亡する事例が全国で相次ぎ、県内でも死者が出ている。急変の兆候を早期に把握し対応することが課題とされる中、市保健所は同患者に対し、肺機能の状況が確認できるパルスオキシメーターを貸与。午前と午後の2回、血中の酸素飽和度を測定するよう指導している。酸素飽和度が95%を下回り、発熱やせきなどの自覚症状があれば入院を検討する。

 同患者の増加に伴い、昨年12月は80個だったパルスオキシメーターを1月には500個に増強。貸与年齢も60歳以上から大事をとって40歳以上に引き下げた。さらに、200個追加する予定。同年齢も「今後の感染状況を見ながら判断する」(担当者)とした。

 感染者の健康観察を行う電話要員の体制も強化。体温や症状など16項目の聞き取りに加え、心のケアなどが必要で1人あたり10~30分かかるため、1カ月前から倍増の20人以上に増やした。酸素飽和度も参考に、どの感染者に入院が必要か迅速で的確に判断できるよう対応している。

 熊谷俊人市長は21日の定例会見で自宅療養について「毎日の健康観察を合理化できないか方策を進めている。在宅療養スキームを強化したい」と話した。


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