観光牧場「ダチョウ王国袖ケ浦ファーム」30日閉園 ファンから惜しむ声 台風被害・コロナで苦境に

ダチョウに餌をやりながら閉園を惜しむ来園者=袖ケ浦市
ダチョウに餌をやりながら閉園を惜しむ来園者=袖ケ浦市
ダチョウをはじめ約30種180匹の動物たちとの触れ合いが楽しめる「ダチョウ王国」=袖ケ浦市
ダチョウをはじめ約30種180匹の動物たちとの触れ合いが楽しめる「ダチョウ王国」=袖ケ浦市

 袖ケ浦市上泉の観光牧場「ダチョウ王国袖ケ浦ファーム」が、30日で閉園する。2005年3月のオープン以来、動物たちとの身近な触れ合いを魅力に打ち出してきたが、昨年の台風被害と新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、苦境に追い込まれた。閉園を惜しみ、家族連れら多くのファンが訪れている。

 同園は、ダチョウをはじめ、アルパカやヒツジ、ヤギなど約30種180匹の動物を飼育。都心から約50分の距離にあり、6ヘクタールの自然の中で癒やし系の動物たちと過ごせる場として愛されてきた。

 昨年秋、房総半島を相次ぎ襲った大型台風では、強風による倒木や施設損壊などの被害を受けた。さらにコロナ禍が追い打ち。5月の大型連休を含む繁忙期に1カ月以上の臨時休業を余儀なくされ、運営会社にとって観光牧場とともに収入の大きな柱だった「移動動物園」も出張先のイベントが軒並み中止となった。

 閉園が決まってからは、最後を惜しみながら動物たちとの触れ合いを楽しむファンが目立っている。市原市の会社員、富田崇さん(30)は「閉園を知って来た。手で餌をあげられるし、ここでしかできないことがあっていい」と、のんびり過ごしていた。3人の男の子を遊ばせていた都内の主婦(38)は「年間パスポートを持っている。動物たちとの距離が近いので大好き。何回も来ていたのでさびしい」と話した。

 施設は次のオーナーも決まり、12月5日には「袖ケ浦ふれあいどうぶつ縁」としてオープン予定。動物たちのほとんどは引き継がれ、現在の場所で飼育される。

 山本志郎牧場長(45)は「動物が好きで何回も訪れてくれる人たちに支えられ、15年間やってこられた。引き継いでくれるオーナーがいるので、これからも動物と触れ合ってほしい」とファンに感謝している。


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