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地域中核病院大ピンチ 赤字にコロナ追い打ち 東金・東千葉メディカルセンター 風評被害で外来患者減少

経営に打撃を受けている東千葉メディカルセンター=東金市
経営に打撃を受けている東千葉メディカルセンター=東金市
増田理事長(右)に寄付金目録を手渡す浪川社長=東金市
増田理事長(右)に寄付金目録を手渡す浪川社長=東金市

 経営難が続く東金市の地域中核病院「東千葉メディカルセンター」(増田政久理事長、276床)が、さらなる苦境に立たされている。従来の累積赤字に加え、新型コロナウイルスや風評被害で外来患者が減少。収益が前年より2割ほど減少している。

 同センターは、県立東金病院の閉院に伴い、東金市と九十九里町が出資する地方独立行政法人が2014年に開業。山武・長生・夷隅医療圏の3次救急などを担う。救急部門の人件費高騰や医師・看護師の不足で部分開業状態だったことなどが原因で、開院当初から赤字続き。19年度末の累積赤字は48億7800万円に膨らんだ。

 そこに新型コロナが追い打ちをかけた。感染対策で手術を縮小したことや、コロナ患者の有無を巡る風評被害、患者紹介件数の減少などで受診が減った。今年1月までは多い月には9千人以上いた外来患者数は、4~6月は5~7千人台に。収益は3月までは月6~7億円あったが、4月は5億2千万円に落ち込んだ。

 経営健全化に向け、18年度に県から30億円の支援を受けた。入院単価が高い脳卒中専門病床を稼働させて収益増を図り、1億円超えが常態化していた毎月の赤字額は今年1月に1千万円台になるなど、一時は赤字幅縮小の兆しもあった。だが、現在は収益回復の見込みは立っていない。

 「病床稼働率などが好調に推移していた矢先のコロナ。人件費など固定費はかさむため、じわじわと傷が広がっている」。増田理事長はため息をつく。

◆地元の建設会社500万円贈り支援

 地域の病院を支援しようと、同市の住宅建築会社「ナミカワハウス」(浪川啓介社長)が、同センターに500万円を寄贈した。同センターで開かれた贈呈式で浪川社長は「自分たち素人がマスクなどを選んで贈るより、柔軟に役立ててもらえる現金が一番だと思った」とコメント。増田理事長は「地元の力強い支援でありがたい」と感謝の言葉を述べた。


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