2012年1月20日 10:54 | 無料公開
旭市は国民宿舎運営を断念した「食彩の宿いいおか荘」(旭市萩園)を取り壊すことを決めた。市は施設の貸付先を公募し1社から応募があったが、業者が提案した事業計画を審査した選定委員会から「貸付先として不適切」との答申を受けた明智忠直市長が19日、施設解体を明らかにした。跡地はイベント広場や海水浴客の臨時駐車場などとして暫定活用する方針。
いいおか荘は赤字の累積や震災で津波被害を受けたため、市が国民宿舎としての運営を断念。観光拠点施設としての利用と施設の修繕費用負担を条件に借り手を探していた。応募業者について、貸付先を審査する選定委員会のメンバーから「継続して事業をやっていけるのか」などと不安視する声が大きく、見積もった修繕費額など事業計画が現実的でないと判断された。
市は、プールなど付帯施設を含め約1億円の解体費用を新年度予算に計上する。いいおか荘前の海岸は海水浴場になっており、今夏の海開きまでに解体作業を終えたい考えだ。
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