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スポーツクラブと部活連携 睦沢中、運動指導を一部委託 教職員の勤務削減に成果

部活動のない日に生徒が練習に訪れる睦沢町総合運動公園
部活動のない日に生徒が練習に訪れる睦沢町総合運動公園

 睦沢町立睦沢中学校(岡本久也校長)は、働き方改革の一環で、町の総合型スポーツクラブと連携し教職員の勤務時間の削減に成果を上げている。昨年4月から従来の月曜に加えて第2、4木曜日の部活動を休みにし、生徒の下校時間を早めて、1日当たりの在校時間を約1時間10分短縮した。実績が評価され、1月末に都内で行われた文部科学省の「学校の働き方改革フォーラム」で成功事例として発表した。

 教育現場では働き方改革と部活動ガイドラインに沿った対応が問われている。岡本校長は「できることからやっていく」と、町教委や教員と検討。既存の地元スポーツクラブと連携し、指導の一部を任せることで運動部活動の指導時間を見直した。

 同町には総合型スポーツクラブがあり、さまざまな競技のサークルが所属していて、小学生時代から参加している生徒もいる。そのサークルに依頼し、指導に協力してもらうことにした。希望する生徒は校内での部活動終了後や休みの日に、町総合運動公園に行き練習する。町は施設の利用料を減免した。

 土、日曜の部活動もガイドラインに沿って、どちらか1日にするよう徹底。また、始業時間の変更や、読書タイム、ドリルタイムをなくすことで下校時間を午後6時半から5時半に変更。読書時間は登校後に確保し、ドリルは授業でカバー。部活動の時間も減らないよう工夫した。

 「ガイドライン順守が前提。教員にはもっと指導したいという思いもあるが納得してもらった。保護者の了解も得られた」と岡本校長。部活動休止日が増えたことで、勤務時間内の職員研修が可能になったという。「指導を頼める環境があったことが大きい。(スポーツ団体が)実情を理解し、前向きに協力してくれた」と感謝する。

 同校の生徒数は133人。少子化で部活動維持に苦労している。運動部は五つあるが、サッカー、バスケットボールは他校との合同チームで大会に出場している。部がない野球などは他の市町村にあるクラブに入るしかない。

 新型コロナウイルスによる休校中は、部活動すべてを休止しているため、校外活動も実施していないが、新年度からはさらなる連携強化が期待される。岡本校長は「一つの競技にこだわらず、いろいろ挑戦してもいい」と意欲を見せる。教育現場の働き方改革が、人口減に悩む地域ならではの子どものスポーツの支え方につながっている。


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