環境再生のシンボルへ コウノトリ受け入れ準備着々 野田市、今秋から飼育開始

羽を広げ空を舞うコウノトリ
羽を広げ空を舞うコウノトリ

 絶滅危惧種で国の特別天然記念物に指定されているコウノトリの野生復帰を目指す野田市は今秋、つがいを借り受けるなどして飼育を開始する。環境保全を進める同市江川地区に飼育設備を設置。繁殖や放鳥、同地区への定着を目指し、生物多様性や環境再生のシンボルとして市のイメージ向上や農業、観光振興を図る。

 今秋、同市江川地区の「瀬戸の谷津」に飼育・放鳥設備として、公開ケージや観察棟、管理棟などを整備する計画。1ペア以上のコウノトリを飼育し、10年間で放鳥と同地区への定着、繁殖を目指す。現在、借り入れや譲渡に向け、コウノトリを飼育する機関などと協議を進めている。市は「コウノトリの飼育で、観光客の増加なども期待できる」と話す。

 同市は当初、開発と環境保全を併せて行うとしていた江川地区に、オオタカなど希少な動植物が生息しているのを確認。2006年、計画を修正し、全面的に環境を保全する方向へと転換した。同地区を中心に、減農薬の玄米黒酢米や、堆肥を使った有機農法による農産物の栽培、農業用排水路の浄化などを進めてきた。


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