議案否決も予算執行へ 市長の「原案執行権」で 銚子市立病院赤字穴埋め

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 銚子市議会は最終日の22日、市立病院の赤字穴埋めのため1億7186万円を一般会計から繰り入れる病院事業会計補正予算案を否決した。さらに、野平匡邦市長が「義務的経費」に当たるとして提出した再議も否決されたが、最終的に、地方自治法に基づく市長の「原案執行権」により、予算は執行されることになった。

 同法177条では、議会で予算などが否決された場合、その予算が自治体に支払い義務があると認められる時は再議に付され、再議で否決されても首長の原案執行権で予算を支出できるとしている。

 今回は市立病院の指定管理が債務負担行為に当たり、赤字の穴埋めも同市の義務経費になるとして同法を適用した。補正予算がなければ病院は資金不足で1月上旬の3千万~4千万円の支払いが滞るという。

 同日の採決では、病院事業会計へ繰り出す側の一般会計補正予算案が可否同数となり議長裁決で可決。一方、病院事業会計補正予算案は9対11で否決された。

 議会の意に反する結果とした野平市長は議会後の会見で、今後に向け「議会や市民が納得するような結果を紡ぎ出せるよう努力する」とし、機構側へ事業計画の見直しを要請する方針。