馬と遊べるイチゴ園 脱サラ開業、口コミで人気 大網白里

名物ミニチュアホースのベガ(中央)と隆志さん、千晶さん。ベガは普段はハウスの外の囲いで放し飼いになっている=大網白里市
名物ミニチュアホースのベガ(中央)と隆志さん、千晶さん。ベガは普段はハウスの外の囲いで放し飼いになっている=大網白里市

 馬と触れ合えるユニークな観光イチゴ園が大網白里市南横川にある。経営するのは元金融会社員、相田隆志さん(35)と妻の千晶さん(36)。それぞれ都内と浦安市出身で同市には縁もゆかりもなかったが一念発起して移住、新規就農した。2018年の開業から一周年を迎えた今シーズンは先月14日に営業開始。夫妻は「時間を忘れて楽しんでほしい」と来園を呼び掛けている。

 屋号は妻の名前にちなんだ「ちあきのいちご園」。隆志さんが体の弱い千晶さんのペースで一緒にできる仕事はないかと探していたところでたまたま遊びに行った山武市の観光イチゴ園のビジネスに着目したのがきっかけだという。

 17年8月に仕事を辞めて同市の農園に弟子入り。「小さくても自分で経営した方が勉強になる」と師匠から助言を受け半年後には独立。妻の体調を考え、より気候が温暖で師匠の元にも通いやすいエリアで家と畑を探し、現在の場所に行き着いた。18年3月から苗作りなど準備を始め同年12月20日に開業した。

 目玉の馬は体高85センチと中型犬ほどの大きさの「ミニチュアホース」という品種。園内の囲いで放し飼いにされ、来園者は自由に触れ合うことができる。さらに、柔らかな毛並みでアレルギーを起こしにくいという犬「オーストラリアンラブラドゥードル」も飼育されている。

 イチゴにも手を抜かない。「とちおとめ」や同市原産の「真紅の美鈴」など5~6種類を用意。イチゴ狩りスペースは車椅子などでも楽しめるようプランターの高さなどの設計に配慮した。一方で直売用は土の栄養をたっぷり受けるようにと地面に直接植え付けた苗から収穫している。

 口コミで評判が広がり昨シーズンは午前中で完売することも珍しくなかったという。今期は畑を2倍に広げハウスも4棟から10棟へと増設。台風や豪雨では設備も苗も大きな被害を受けたが早めに資材を調達できたことで乗り越えられた。

 今後はさらに畑を広げ真紅の美鈴の栽培に力を入れることで地元を盛り上げたいという。隆志さんは「味だけでなく思い出づくりも大切。制限時間はあえて設けていないのでイチゴ狩りに飽きたら馬と遊んだりして時間を忘れて楽しんでほしい」と話す。

 開園は午前10時(休日9時半)、閉園は午後3時。問い合わせは同園(電話)080(9865)1115。


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