ガイダンス施設開館 立ち入り禁止解除、見学者も 【市原から世界へチバニアン】

仮設ガイダンス施設のチバニアンビジターセンターが開館した=15日午前、市原市田淵
仮設ガイダンス施設のチバニアンビジターセンターが開館した=15日午前、市原市田淵
立ち入り禁止が解除となり地磁気逆転地層の見学が可能となった
立ち入り禁止が解除となり地磁気逆転地層の見学が可能となった

 国の天然記念物、市原市田淵の地磁気逆転地層の仮設ガイダンス施設「市原田淵地磁気逆転地層ビジターセンター」(愛称・チバニアンビジターセンター)が15日、同市田淵の仮設駐車場内にオープンした。大雨被害による見学ポイントへの立ち入り禁止は解除され、同日もグループや家族連れが訪れた。

 施設では、解説パネルや映像で地層について説明するほか、同市柳川の地層から剥ぎ取った白尾火山灰層が確認できる地層の標本を展示した。管理は、地元住民有志の「田淵わかば会」で、チバニアンガイドらが説明などを行う。また、川の状態を写真撮影し見学が可能かどうかSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で情報発信する。

 同日、小学生の子ども2人と同地層の見学に来た鎌ケ谷市の絹川あやさん(35)は「地層に行く前に勉強ができる」と施設を歓迎。同会の石井あゆみ代表(61)は「見学やチバニアンについて広める核となる施設」と意義を強調した。

 10月25日の豪雨による養老川の増水で被害を受け、市は見学ポイント周辺を関係者以外立ち入り禁止としたが開館までに解除した。野栄ウォーキングサークル(勝又康之会長)の一行が、チバニアンガイドと一緒に同地層を見学した。

 一方、同地層に基づき、地球史のうち77万3千~12万9千年前の地質時代を「チバニアン(千葉時代)」と命名することを目指す茨城大などの研究チームは、国際地質科学連合の国際層序委員会による3次審査通過を発表した。施設開館で小出譲治・市原市長は「チバニアン誕生へ強い期待を込めて、愛称をチバニアンビジターセンターとした」とあいさつした。

 開館時間は午前9時~午後4時、毎週木曜日、年末年始(12月29日~1月3日)休館。チバニアンビジターセンターは(電話)0436(96)2755。


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