農地指定除外を断念 我孫子市、高裁に提訴せず

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 我孫子市根戸新田の土地14・8ヘクタールを農用地区域から指定除外する市の計画を千葉県が不同意にした問題で、市は15日までに、高等裁判所への提訴などは行わず、指定除外を断念する方針を固めた。市は国の自治紛争処理委員から10月21日、県の不同意を適法とする旨の通知を受け取っていた。

 市によると、同地区が用途に規制のある農用地区に指定されていることを不満として、地権者らが除外を求める嘆願書を市議会に提出。市は「農業振興地域の整備に関する法律」に基づき昨年2月、農用地区域の指定除外への同意を県に求めた。しかし、県は同区域の一部は過去の土地改良事業の受益地であり農地とするべき土地だとして不同意にした。

 同地区を実質的には水害防止事業の受益地として位置づける市は昨年2月、県の不同意を不服として、自治体間の争いを協議する総務省の自治紛争処理委員に審査を申し出た。市町村が都道府県を相手に同委員の審査を申し出た全国初のケースだった。