2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

6日、伝統の2団体公演 「取香三番叟」「伊能歌舞伎」 成田で「全国地芝居サミット」

「取香三番叟」の舞。本番は装束もまとう=10月25日夜
「取香三番叟」の舞。本番は装束もまとう=10月25日夜

 日本各地で伝承される農村歌舞伎や地域芸能の保存団体が集う「第21回全国地芝居サミット」が5、6の両日、成田市内で開かれる。県内では初開催だ。継承に向けた取り組み報告や交流を図るシンポジウムに加え、6日には成田国際文化会館で地元成田の「取香三番叟(とっこうさんばそう)」と「伊能歌舞伎」が公演する。地域住民で守る伝統の舞台裏を取材した。

◆“素人”の魅力
 10月下旬の夜、成田市伊能の建物の一室で入念な稽古が行われていた。独特のせりふ回しに、袖をつかんだ女形のしぐさ。刀を携えて腰を踏み込んだり、顔を伏せる感情表現も。演じるのは農家や高齢者も含む地域住民だ。本番では着付けや化粧も施す。

 市無形民俗文化財の「伊能歌舞伎」は、地元の大須賀大神の例大祭の奉納芝居として、始まりは江戸元禄期にさかのぼるとされ、戦時中も上演されたという郷土芸能。村人が熱中した数少ない娯楽だったという。

 1965年の公演を最後に歌舞伎上演はいったん途絶えたが、地元住民の熱意や当時の大栄町の町おこしで1998年に「伊能歌舞伎保存会」が結成され、翌99年には34年ぶりの復活公演を果たした。地域の子どもたちによる「こども歌舞伎」も行われている。


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