鮪(ツナ)渡り号で解体ショー 経営改善中の銚電イベント列車

銚子電鉄の電車内でマグロを解体する佐藤さん=21日、銚子市
銚子電鉄の電車内でマグロを解体する佐藤さん=21日、銚子市
銚子ビールで乾杯する参加者
銚子ビールで乾杯する参加者

 厳しい経営状況の改善を目指す銚子電鉄(銚子市)は21日、クラフトビール「銚子ビール」を手掛ける「銚子チアーズ」(同市)とともに、同電鉄の綱渡りの状況を逆手にとって名付けたイベント列車「鮪(ツナ)渡り号」を運行した。電車内ではマグロの解体ショーが催され、参加者は迫力ある様子を撮影するなどして楽しんでいた。

 鮪渡り号には約50人が参加。車内では、マグロとワタリガニを使って両社が共同開発中の「鮪(ツナ)渡り寿司(ずし)」などが提供された。参加者は銚子ビールなどで乾杯し、喉を潤した。

 この日は松戸市の水産卸売会社社長、佐藤則裕さん(43)が、銚子漁港で前日に揚がった約36キロのメバチマグロを解体。刺し身にして参加者に振る舞った。参加した神奈川県三浦市の地方公務員、川原直樹さん(42)は「銚子ビールは華やかな味でおいしい」と喜んでいた。同電鉄の竹本勝紀社長は「銚電は今日は元気に走っているが、県内には台風15号の影響により、生活インフラが脅かされている地域がある。エールを込めて、収益金の一部を寄付に回したい」と語った。

 鮪渡り寿司は銚子チアーズが運営する市内の店舗で提供する予定。同電鉄は、サバをふんだんに使った駅弁「鯖威張(サバいば)る弁当」に続き「駅弁」として活用することも目指している。


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