国際大会の水泳で4冠 パラ五輪でメダルが目標 美浜区の田中さん

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熊谷俊人市長に大会結果を報告する田中康大さん(中央)と母親の紀子さん=中央区の市役所
熊谷俊人市長に大会結果を報告する田中康大さん(中央)と母親の紀子さん=中央区の市役所

 イタリアで開かれた知的障害者スポーツの国際大会「第3回INAS(国際知的障害者スポーツ連盟)グローバル競技大会」で、美浜区の田中康大さん(21)が水泳の4種目で優勝した。田中さんは、大会直前に亡くなったコーチと約束したパラリンピックでメダル獲得という次の目標に向け、母親の紀子さん(51)に支えられながら練習を続けている。

 大会は9月26日~10月3日にイタリアのリグーリア州で開かれた。世界35カ国から約700人が出場し、日本からは56人の選手が参加した。

 幼いころから水の中では「生き生きとした表情をしていた」(紀子さん)という田中さんは、小学1年で本格的に水泳を始めた。「自閉症だったので水泳を通じて社会のルールを学んでほしい」と紀子さんが勧めた。

 中学1年の時、柏市のスイミングスクールでコーチをしていた女性の指導を受け始め、田中さんは徐々に才能を開花させていった。だが、コーチは昨年夏ごろに病気で体調を崩し、今年の9月24日に亡くなった。その日は田中さんがイタリアに向かう日だった。

 コーチに誓った次の目標。それは、イギリスのロンドンで来年開かれるパラリンピックで表彰台に上がることだ。田中さんは現在、この約束を果たすために習志野市の水泳場で練習を続け、1日で多い時は3時間半も泳ぐことがある。