千葉県初の全国優勝 30年前の先輩取材し題材に NHK杯高校放送コンテスト・アナウンス部門 千葉県立検見川高3年・広瀬陽菜さん

  • LINEで送る

 千葉県立検見川高校3年の広瀬陽菜さん(18)=千葉市緑区=が、7月に東京都内で開かれた第66回NHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門で優勝を果たした。同部門で本県の学生が優勝するのは初めて。全国3641人の頂点に立った広瀬さんは「賞をもらえるとは思わなかった。ひたすらびっくり」と喜びをかみしめた。

 広瀬さんは、多くの大会で入賞歴を持つ同校の放送委員会に所属する。中学時代は吹奏楽部だったが、「向いていない」と自覚し、ほかに打ち込めるものを探して放送の世界にたどり着いた。「やるならとことんやりたい」と強豪校への進学を決めた。

 放課後はもちろん、土曜日も午前9時~午後4時まで練習する日々。1年生の時に原稿の読み方が「堅い。暗い。怖い」と先輩に指摘されて以来、「柔らかく、明るく、自然に」を心がけてきた。

 同コンテストは県大会の上位入賞者が出場でき、アナウンス部門は、取材に基づき自作した原稿を1分10秒~1分30秒の規定時間内に読み上げる。審査員が文章表現やイントネーション、間の取り方などを踏まえて点数を付け、上位得点者が準決勝、決勝に進む。広瀬さんは昨年も出場したが、1回戦にあたる準々決勝で敗退していた。

 高校最後の題材に選んだのは、同校物理実験室の開かずのロッカーから見つかった無線機を巡る物語。持ち主だった約30年前の卒業生たちを1、2カ月かけて仲間とともに探し出し、取材を繰り返した。

 原稿に先輩たちの思い出をのせ、決勝ではNHKホールの約3千人を前に「今までで一番」というアナウンスを披露。万雷の拍手に達成感で胸がいっぱいになった。「いろいろな人の支えで優勝させてもらった」と感謝する。

 引退した今は大学進学に向け受験勉強の真っ最中。「地域の人と触れ合い、何かを発信できる人になれたら」。地方局のアナウンサーやラジオ局のパーソナリティーなど、将来は放送に携わる仕事に就きたいと思っている。