イベント民泊“家主”募集 千葉県内初、千葉市9月試行 外国人おもてなしへ 【2020東京オリ・パラ】

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イベント民泊などについて実践者が体験談を語った説明会=千葉市中央区(市提供)
イベント民泊などについて実践者が体験談を語った説明会=千葉市中央区(市提供)

 千葉市は来年の東京五輪・パラリンピックで、イベント期間中に限って民家に外国人らを泊める「イベント民泊」の制度を千葉県内で初めて導入する。“おもてなし”をする市民と外国人の交流を促すとともに、五輪期間中の宿泊需要に対応する狙いだ。市は、9月に同市美浜区で開かれる二つのイベントを対象に先行実施する予定で、自宅を提供する家主を募集している。

 市によると、イベント民泊は、集客が多いイベントで宿泊施設の不足が見込まれる場合、開催地の自治体の判断で、旅館業の許可がなくても自宅に有料で旅行者を泊められる制度。国が2016年度にガイドラインを策定し、徳島県徳島市の「阿波おどり」などで実施されている。

 千葉市は、個人資産を他人と共有して経済活性化につなげる「シェアリングエコノミー」の一環として、東京五輪・パラリンピックの期間中にイベント民泊を導入。訪日外国人の宿泊需要に対応するだけでなく、“ホームシェア”を通じて市民と外国人の交流を深めるのが目的だ。

 市は実践の機会として、小型プロペラ機の国際大会「レッドブル・エアレース」(民泊期間・9月6~9日)と「東京ゲームショウ」(同・9月11~16日)で実施する。12月~1月のイベントでも行う予定。

 市は8月16日まで自宅を提供する家主を募集中で、6月16日に市内で開いた説明会には37人が参加した。市は本年度中に家主50人の登録を目指している。家主になるには一定の条件が必要。

 市内ではこのほか、特区制度を活用した民泊と、住宅宿泊事業法(民泊新法、市内の届け出施設は35件)に基づく民泊が可能で、合わせて3種類の民泊の手法がある。

 このうち特区民泊は、内陸部の活性化を目的に、緑区と若葉区のほぼ全域を対象に17年12月に始まった。認定は市動物公園近くの「ZOO HOUSE(ズーハウス)」(若葉区)1件にとどまっている。市国家戦略特区推進課は昨年度、中国や米国の旅行者ら40組163人がズーハウスを利用したことを挙げ「(認定件数は)低調だが、利用は多い」と説明。「イベント民泊で関心を持ってもらい、特区民泊もやってみたいという人が出れば」と期待した。