「宮内庁鴨場」一般公開 賓客接遇の狩猟知る 市川

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アヒルが引堀におびきだされる様子を見学する参加者=1日、市川市
アヒルが引堀におびきだされる様子を見学する参加者=1日、市川市
食堂や招待客の休憩所を見学する参加者。叉手網も展示されている
食堂や招待客の休憩所を見学する参加者。叉手網も展示されている

 市川市新浜にある「宮内庁新浜鴨場」の県民向け見学会が1日開かれ、午前・午後でそれぞれ約30人が貴重な施設を見て回った。

 鴨場は国内外の賓客を招待して、伝統的な鴨猟を体験してもらう約19万6千平方メートルの皇室関連施設。例年11月~翌2月に在日外交官や閣僚らを招待し、一般公開は猟期以外に限られる。天皇陛下が皇后さまにプロポーズされた場所としても有名。

 見学会では、映像で鴨場の役割や猟の方法を解説。事前に調教したおとりのアヒルを使い、飛来したカモを「引堀」と呼ばれる水路にえさでおびき出し、竹と絹糸で造られた叉手網(さであみ)で捕獲する方法を学んだ。

 捕らえられたカモは足環を付けて放鳥し、鳥類の保護や国際的な調査に役立てているという。見学者たちは、引堀にアヒルが入る様子を眺めたり、賓客がカモ料理などを味わう食堂を見たりした。

 この日の見学会の参加者は抽選で選ばれ、倍率は8倍ほど。市川市の社労士、藤浦隆則さん(70)は「(見学は)念願だったのでうれしい。伝統的な技術を継承していくのは大変なことだが、いつまでも残り続けてほしい施設」とうなずいた。