「まずい棒」救世主に 100万本突破 銚子電鉄、赤字縮小

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売り上げ好調の「まずい棒」を手に笑顔を見せる銚子電鉄の竹本社長=28日、銚子市
売り上げ好調の「まずい棒」を手に笑顔を見せる銚子電鉄の竹本社長=28日、銚子市

 名前は「まずい」が、救世主に-。銚子電鉄(竹本勝紀社長)が厳しい経営状況を逆手に取って名付け昨夏から販売を始めたスナック菓子「まずい棒」の販売が好調だ。これまでに100万本(4千万円)以上を売り上げ、本業の赤字削減に大きく貢献した。竹本社長は「まずい棒がなければ資金繰りは厳しかった。苦しい時期に勇気づけられた」と新商品の人気ぶりに目を細める。

 28日開かれた銚子電鉄の株主総会は3期連続の赤字を示す2018年度の損益計算書などを承認した。税引き後の純損失は約1120万円だが、昨年8月から販売する「まずい棒」の売り上げなどで赤字幅は2千万円以上縮小した。

 まずい棒は、同電鉄が運行する「お化け屋敷電車」の企画・演出を担当する寺井広樹さんが考案。ユニークなネーミングが話題となり、販売開始から10カ月ほどで100万本を突破した。3月末までに3千万円以上を売り上げ、利益は1千万円以上に。竹本社長は「まずい棒がなければ、資金繰りは厳しかった」と振り返る。

 「まずい棒」を含む副業・食品製造販売業部門の営業利益は前年度と比べ6割以上増加し、約7690万円。このうち数百万円は仲ノ町駅の売店収入を鉄道業から振り替えたものだが、収入の柱である「ぬれ煎餅」の売り上げ、新商品の駅弁「鯖威張(サバいば)る弁当」も好調だったという。竹本社長は「まずい棒で注目が集まり、ぬれ煎餅にも相乗効果があった」などと説明した。