スペインの写実画紹介 日本初公開59作品 ホキ美術館

  • LINEで送る

チャット画面を描いた作品に見入る来館者ら=緑区のホキ美術館
チャット画面を描いた作品に見入る来館者ら=緑区のホキ美術館
報道向け発表会のために来日したスペイン作家のハイメ・バレロさん(右)。自身が描いた油彩画「ポートレートNo.5」について説明する
報道向け発表会のために来日したスペイン作家のハイメ・バレロさん(右)。自身が描いた油彩画「ポートレートNo.5」について説明する

 まるで写真のような絵画作品が並ぶ企画展「スペインの現代写実絵画」が、緑区のホキ美術館で始まった。スペイン・バルセロナのヨーロッパ近代美術館(MEAM)との交換展で、スペイン作家による日本初公開の59作品が並ぶ。ホキ美術館が海外の美術館と交換展を行うのは初めて。9月1日まで。

 ホキ美術館は全国的にも珍しい写実絵画専門の美術館。スペインは写実絵画が盛んなこともあり、2015年ごろからMEAMと親交を深めてきた。昨年にはホキ美術館所蔵の日本作家14人の計60作品を展示する展覧会をMEAMで開催し約2万9千人が来館した。

 今回の企画展では30~70代のスペイン現役作家59人の作品がそろう。マリア・ホセ・コルテスさんの油彩画「ジェネレーション@」は男女2人がチャットで交流するパソコン画面を描いた作品。大きく表現されたまっすぐ見つめる女性と下の白い枠に小さく収まる男性の上には、緑色の文字や画面の乱れなどが描かれている。

 他にも、独学の画家でスペイン画壇の巨匠、ゴルチョさんの男性の頭部が横たわる「眠らない肖像」や、髪のぬれた女性を描いたハイメ・バレロさんの「ポートレートNo.5」などさまざまな作品が来館者を魅了している。

 同館の保木博子館長は「いずれも日本初公開の見応えある作品ばかり。今回の交換展で写実絵画がますます発展していってほしい」と話した。入館料は一般1800円、大・高校生、65歳以上1300円、中学生900円、小学生以下無料。火曜休館。問い合わせは同館(電話)043(205)1500。