農村に津波避難築山 海抜10メートル、100人収容 大網白里市

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新しい築山の完成を祝い、関係者がテープカットした=19日、大網白里市
新しい築山の完成を祝い、関係者がテープカットした=19日、大網白里市

 大網白里市四天木の農村地帯に津波避難用の「南四天木築山」が完成した。海抜10・1メートルの頂上に約100人を収容できる構造。おととし近くに整備された鉄骨タワーに続き、市内で二つ目の避難施設となった。19日、落成式が行われ、市幹部や議員、地元住民らが完成を祝った。

 築山は海岸から約750メートル内陸のタマネギ畑だった用地約5千平方メートルを市が購入し建設した。地盤は海抜1・9メートル、頂上の避難スペースは10・1メートルで収容人数は約100人。材料には市内外の工事現場で出た用土を活用したという。工期は昨年9月~今年3月。工事費用の約1億5千万円は国から半分の補助を受けた。

 避難スペースには座面の下に避難物資などを保管できるベンチや折り畳みテントが内蔵された屋根付きベンチ、100人分の水や食糧を備えた防災倉庫、防災トイレなどを整備。ソーラー照明灯は頂上と階段などに計8基が備えられた。頂上へはまっすぐに延びる階段のほか、のり面をはうようにらせん状に延びたなだらかな傾斜もあり、障害者にも配慮されている。

 市安全対策課によると、一帯は元禄地震を震源としたシミュレーションでは沿岸部に10メートルの津波が来た際に4メートル程度浸水する。市は将来的に、一帯の沿岸部にさらに2カ所の津波避難施設を整備する予定。

 式典で金坂昌典市長は「災害はいつ起きるか分からない。これを到達点とせず、地道な対策を続けていきたい」とあいさつした。